学び舎コミュニティについて
- 日本アサーション協会
- 7月3日
- 読了時間: 3分

ホームページでお知らせしたとおり、この度、当協会で、コミュニティを立ち上げることになりました。今日はその発足の思いと、これからの当協会が取り組んでいこうとしていることについて、少し綴ってみたいと思います。
当協会が目指しているのは、アサーションを実践することで「一人ひとりが自分らしくあり、ともに生きる公平な社会を創る」ことです。アサーションはこれまで、自他尊重の自己表現のトレーニングとして、心理教育、対人支援などの実践に貢献してきたと言われています。当協会は、その歴史を大切にしながら、時代の変化と共に、今後はトレーニングで説明されていたアサーションを超えて、自らが身の回りから協働して共に生きる上での関係性を問い、集団、社会をよりよいものに創り上げていくことを目指したいと思っています。だからこそ、アサーションに興味を持たれた方々やアサーションを学び実践されている方々と共に、協働やアサーションについて語り合いたい、と考えました。アサーションを通じて仲間をつくり、語り合いたい。学び舎コミュニティはその1ページです。
学び舎コミュニティは2段階の構成になっています。みなさんがアサーションを知り、知識や見識を「深める」学び舎と、協働やアサーションを語れるようになる「伝える」学び舎です。無理なく継続して学べるよう、可能な回に申し込んで参加する、というスタイルにいたしました。是非皆さんには両方の学び舎に積極的に参加していただけたら嬉しいです。
この数年、ファシリテーター養成基礎講座の開催を見合わせておりました。受講をご希望されていた方々やCAATの次の段階を求めていた方々に大変お待たせしてしまいました。これまでのファシリテーター養成基礎講座では当協会が提供するCAATの実践について学びを深めて参りましたが、協働やアサーションについて、共に考え、語り合う時間が限られており、十分に伝えることの分かち合いに時間がとれていなかったように思います。CAATに込められている、大切なメッセージを捉えることを、「伝える」学び舎の交流を通して分かち合いたいと考えています。そして多くの方に協働のためのアサーションの魅力と実践を届ける方が増えていくといいなと心から願っています。
私がアサーションを学ぶ過程では、どこかあたたかい気持ちになり、心理職として大きな壁に遭遇したときでも、アサーションが支えてくれました。協働っていいなと思えるようになったのも、アサーションのおかげです。皆さんの中でも、私たちの日常と、身の周りの人間関係が変化し、好転していくような希望を持てるようになった方もいらっしゃったのではないでしょうか。「伝える」学び舎では、皆さんの身近な日々の活動の中から、協働やアサーションについて、語り、共有する場を設けます。是非日常の活動を、協働のアサーションの視点から振り返り、理解を深めていきましょう。
アサーションの実践は、私たちの人生に確かな力を注いでくれます。協働のためのアサーションは、何を目指しているのか、「伝える」学び舎で共に探っていけたらと思います!是非、その前に「伝える」学び舎の土台になる、「深める」学び舎にもふるってご参加ください!!(申し込みは前日まで)
隅谷理子