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  • 日本アサーション協会

アサーションと協働と私

更新日:2023年8月14日

運営委員をさせていただいている隅谷理子(すみたにみちこ)と申します。どうぞよろしくお願いします。自己紹介がてら、'アサーションと協働’について思うことを綴ってみたいと思います。

 私がアサーションに出会ったのは、家族療法家の卵として平木先生から訓練を受けている頃で、思い起こすとかれこれ15年以上も前になります。なぜ平木先生はキャリア、グループ、家族、アサーションと専門を深めていかれたのか。コミュニティ心理学をベースに心理臨床現場に産業労働分野を選んだ私にとって、先生のご専門は非常に魅力的な発想でした。

 私が訓練を受けた家族療法の1つの技法であるco-therapyは、家族というシステムに複数のtherapistで関わります。co-therapyでは、異性のペアを組んで家族に会うのですが、時には家族の同意をとって、ペアになったco-therapist 以外の専門家も共にセッションに裏で観察をしながら参加します。つまり、クライエント家族にtherapist たちがチームで取り組むのです。チームで共に働く。まさに協働です。

 家族療法家は、あらゆる家族を集団のシステムとして捉え、その家族における機能を丁寧に点検していきます。だからこそ、家族のひとりひとりが家族システムの中でどのような関係性を形成し、どのような体験をしながら過ごしているのか、家族の誰かを排除することなく全員の尊厳を大切にしてかかわります。言い換えれば、ひとりひとりの見方や捉え方、感じ方は違うものであるという前提にたち、違いを理解し尊重していくこと、違いの中で自分らしい生き方を見出していくことをめざします。自他尊重のできる関係性を、システムの中で創り出していけるならば、次第に機能していなかったシステムも歯車がまわりはじめ、悪循環から好循環へと少しずつ変化をしていく可能性があります。そしてその家族には新たな関係性が生まれていくのです。

私は、家族療法の訓練を受けながら、この発想は働く人々の職場にも応用できることを思い、家族システムの考え方を、職場システムに置きかえて支援をするようになりました。休職者が職場の機能不全の事実を教えてくれたり、人間関係のトラブルや過重労働による精神的負担による高ストレス者の増加などで、職場システムで生じている問題が見えてきたりします。職場のひとりひとりが尊重され、それぞれが力を発揮できること、皆が自分らしいライフキャリアをつむいでいけること。それらが可能なであるならば、その職場システム内の関係性は、とても協働的な関係であると言えます。これはとても恵まれている職場ですし、魅力的な職場だと思いませんか?

 そんな職場がどんどん増えていくといいなと思い、私はアサーションを本格的に学ぶようになりました。コミュニティ心理学で学んだ「誰も切り捨てられることのなく共に生きることを模索する(山本,1986)」ためにも、私にとってアサーションは大きなよりどころになるものであり、協働を考える上で中核になるものです。

 アサーションを学び続けていくと、さらなる発見があるかもしれないと、期待が高まることがよくあります。それだけアサーションは魅力的なことがたくさん詰まっているのだろうと思っています。



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