
協働のためのアサーション・トレーニングとは
アサーションとは
アサーションとは、「自分も相手も大切にする自己表現」という意味をもつコミュニケーションの考え方と方法です。その目的は、一人ひとりが自分の活動を自分らしく進めながら他者とのかかわりの中で生きていくことにあります。
また、その考え方と方法は、親しい家族や友人、生徒と先生、上司や同僚、部下などとのつき合いの中で、傷つきや寂しさ、葛藤やトラブルを経験したとき、援け合いや安心を導く会話と関係を生み出す力にもなります。
一人ひとりが自分らしさを保ちながら、相手らしさとつき合うために、アサーションを学びませんか。
前代表 平木 典子 (2019.7)

アサーションを学ぶ目的
日常生活での身近な家族や友人との会話やかかわりにおいて、あるいは課題や成果を追求する学校・職場などにおいて、人間関係とコミュニケーションの問題は常に多くの人の悩みの上位を占めています。
自他尊重のコミュニケーションであるアサーションを学ぶことは、豊かな人間の関わりをもたらすコミュニケーションを取り戻すことでもあります。
アサーション・トレーニングとは
アサーションとは、自分も相手も大切にしながら、意見や考え、気持ちを率直に、正直に、その場にふさわしく表現することです。アサーション・トレーニングでは、相互尊重のコミュニケーションの考え方と進め方を体験しながら、日頃の人付き合いを見直し、自分らしさ、相手らしさを認めあって、親密で豊かな人間関係を結ぶ道を探ります。アサーション〈自己表現〉トレーニングとは、自分も相手も大切にした自己表現をするにはどうしたらよいかを考え、身につけていくトレーニングです。最終的には一人一人が自分らしく生きることにつながる考えに気づくきっかけとなるでしょう。
協働のためのアサーション・トレーニングとは
日本の文化に必要な対人コミュニケーションと人間関係改善のために1982年に開発、実施してきた自他尊重のコミュニケーションであるアサーションは、40年ほどの歴史を経て、今や、個人と個人のやり取りだけでなく、家族、人々の集まり、組織、コミュニティなど共通の目的や課題を持つ集団内と集団間のコミュケーションにも活用されるようになりました。そこでは、リーダーシップや仲間づくりなど、メンバーの役割に応じたアサーションも必要になり、アサーションは、自己表現ができない人の支援法というだけではなく、人々が共に生きるために必須の考え方とスキルになっています。
アサーションの考え方は、医療・福祉・教育・司法・産業などのあらゆる分野で、専門職の治療やケア、教育や訓育、そして組織運営や開発に広く取り入れられ、 また、その支援や訓練を担う専門職にも不可欠なスキルになりつつあります。
この「協働のためのアサーション・トレーニング」は、人との関係性の中で生きる個人はもとより、一定の集団や組織の中で、それぞれ役割・機能をもち、それを自分の個性と統合して、他者と共に生活し、働き、自分らしい創造的な人生を生きる21世紀の人々に最適化するために新たに開発したアサーション・トレーニングです。
このようなアサーション・トレーニングに関心がある方々の参加を歓迎します。